使命を全うする姿

新聞の一面に被災地の写真が出ていました・・・
水に浸かって取り残された自衛隊の車が何台も・・・
なぜかしら?と疑問に思って記事を読んでいたら
地震直後に出動した自衛隊の決死の活動の結果だったと知りました
きっと津波が来ると知り、避難活動や救助に向かったのでしょう
原発事故にも何とか被害を食い止めようと、立ち向かった人たちがいてくれました

阪神の震災のときは倒壊した家屋の下敷きになった人たちを助けたくても
火の手が回り、水が出なくて、なすすべも無く
沢山の命が目の前で失われていったのを
何年たっても忘れられない、消防活動の人たちの心の苦しさを
やはり新聞記事で読みました

今も自分の家族も家も失ったり、安否も分からぬまま、
何かに取り付かれたように必死で救助活動を続けてくださるかたもいらっしゃいます

沢山の人の命がかかった時、
人は不思議なくらい強くなります
自分のことがままならないと悩んでいた人が
急に誰かの為に立ち上がったりします
考えよりも、心が動き、身体がそのように向いています
自分たちには世間を変えることなど無理だと思っていた人も
一人ひとりの意識が高くなると、
苦難に負けない底力が出るのを、自分の身体で感じます
自分を励まし、人も励まして、前に進もうと声を掛け合います
私は今この身体と命があることに 改めて感謝しました
そして私に何が出来るのか、改めて自分の胸に問いました


新聞には、日々ご遺体を救い出してくださる自衛隊の方々が
休む前には、メンバーとともに車座になって沈黙をされ、
一人一人の胸の苦しさを共有する事で
また明日への作業への活力を起こしていると
書かれていました

叶うことなら、その方々のそばで、身体の疲れと心のおもりを
ヒーリングして溶かして差し上げたい気持ちで一杯です
でもそれが叶わないので、新聞を読んで涙を流すだけではなくて
せめて私は私の使命を全うする事を誓います

きっと日本中、世界中の沢山の人が
自分にできる事やこれからの自分を、
高い意識で見つめているのだと感じます



                          橿原スタジオ naomi